株式会社モイストリ代表取締役
邦枝 哲也

シルクへの情熱から生まれた、洗えるシルクインナー

株式会社モイストリの邦枝です。
社名の「モイストリ」とは『潤い=モイスチャー(moist)』と『近江商人の三方良し(tri)』を組み合わせた造語です。
私とシルク素材との出会いは、インナー製造メーカーに勤務していた時代になります。
シルク100%インナーを着用した際に、これまで経験がない着心地を体感しシルクが大好きになった一人です。
これまで綿やレーヨン、ポリエステル等様々な素材を取り扱ってきましたが、シルクの着用感が忘れられず、シルクに惚れ込み勢いでシルクを取り扱う会社を設立しました。
シルク製品は水や摩擦に弱い為『自宅で洗濯できない』『取り扱いが難しい』と言われてます。この問題を解決し、家庭用洗濯機でジャブジャブ洗えるシルク商品の普及活動に共感いただく3社と協業開発した商品になります。
シルクインナーを着用されたときに『お~気持ちいい!!』『あ~これがシルク!!』と必ず気に入っていただけると確信しております。お手入れの煩わしさも解消され、毎日着用したくなるインナーです。

着ないより着たほうがいい。100%シルクの効果

100%シルクインナーは、その優れた特性からさまざまな効果をもたらします。 肌にやさしく、四季を通じて活用できる素材として愛用できます。
シルクは繊維がアミノ酸(タンパク質)で構成されていて人間の肌と同じような性質。 低刺激な素材で肌が弱い方やアレルギー体質の方も安心して使っていただけます。

温かさと通気性
シルクは多孔質になっており優れた通気性を持つため冬は体温を保ち、夏は涼しいのが特徴。また、人間の皮膚に近い18種類のアミノ酸で構成され肌の乾燥を軽減し、保湿効果があります。

肌に優しい
天然繊維で肌に優しシルクは、その滑らかな繊維で肌摩擦を軽減し、かぶれやかゆみを防ぎます。またアレルギー反応を引き起こしにくいため、敏感肌の方にもおすすめです。

消臭効果
シルクは天然の消臭効果を持ち、汗や体臭を抑えることができます。長時間着用しても不快な臭いがたまりにくく、快適な日常生活をサポートします。

保湿効果
シルク素材は吸湿性が高く、肌からの水分蒸発を防く効果があります。そのため肌の乾燥を軽減し、保湿効果に優れています。

紫外線カット
シルクは紫外線を一部吸収することで、肌を紫外線から保護します。これにより、日焼けやシミの予防に効果的です。

軽量かつ快適
シルクは軽くて柔らかく、非常に快適な着心地を提供します。滑らかな肌触りがあり、動きやすいため、スポーツなどのアクティブなシーンにもぴったりです。

環境にやさしい
シルクは自然由来の素材であり、持続可能な資源です。また、シルク産業は蚕の飼育、繭の収穫、糸の生産を通じて地域経済に貢献しています。

繭(まゆ)からシルク製品ができるまで

シルク製品の製造過程は、繭を作る「農業」と糸を取り出す「工業」が組み合わさったものです。 まず、桑の木から葉を摘み取り、新鮮な桑の葉を蚕に与えます。 蚕が成長するにつれて、食べる量も増えていきます。 餌やりと糞の取り除きは大変な作業で、しおれた葉は食べないため、常に新鮮な葉を用意する必要があります。 また、衛生面にも注意が必要です。 蚕は桑の葉を食べた後、絹糸腺に蓄積された絹タンパク質を吐糸口から吐き出し、繭を作り始めます。
繭づくりは、蚕が回転蔟と呼ばれる格子状の構造の中に入り、首を八の字に動かしながら少しずつ糸を吐き出すことで行われます。 この繭がシルクの原料となります。 繭を熱湯で茹でて繊維を取り出す工程が続きます。
各農家から集められた繭はすべて品質チェックを受けます。 製糸工場では、繭を煮て柔らかくし、繭糸をほぐしやすくした後、糸端を見つけて糸を引き出していきます。 生糸をひく際に取り除かれるキビソと呼ばれるカイコが最初に吐き出す糸は、副蚕として絹紡糸や紬糸の原料に使用されます。 繭から取り出した生糸(きいと)、生糸からセリシンを除去した練糸(ねりいと)、生糸を取り出した副産物であるキビソから作られる絹紡糸(けんぼうし)、生糸を取った後の繭や絹紡糸を作る際に落ちた細かい繊維を集めて紡績した紬糸(ちゅうし)に分けられ、これらのシルク糸を用いてさまざまなシルク製品が作られます。
絹紡糸は肌に優しく、保温性や吸湿性に優れているため、インナーやニット製品に適しています。軽くて通気性が高く、滑らかな肌触りが特徴なので、シーツや枕カバー、布団カバーなどの寝具にも最適です。 生糸はその美しい光沢と柔軟性から、着物、ドレス、シャツ、ネクタイなどの高級衣料品に広く使用されています。 紬糸は繊維が短いため、太い糸にしか撚れません。ネップと呼ばれる小さなツブツブが出ることがありますが、これも紬糸の特徴の一つでもあります。
繭や蛹などのすべての部分を無駄なく利用できるため、原料を最大限に活用できます。また、絹糸は医療や化粧品などにも使用され、捨てる部分がなく全てが利用されます。昆虫由来の天然繊維であり、二酸化炭素の排出がないため、環境に優しいSDGs素材とされています。 シルクを活用することは、廃棄物の削減にもつながり、持続可能な消費と生産を推進する観点からも高く評価されています。

究極の肌触りと着心地快適な、洗える100%シルクインナーをお試しください

シルクを取り巻く状況

明治時代、日本各地で養蚕業が盛んに行われており、日本はシルク製品の輸出で世界のトップに立った時期もありました。しかし、コスト削減を追求するあまり、その技術は他国に渡り、現在では国内でのシルク生産が困難になりつつあります。

現在、シルク産業の大半が中国で行われており、そのシェアは90%に達しています。

私たちはシルクの優れた素材としての特性に再び注目を集め、日本産シルクの市場を活性化させたいと考えています。
そのため、100%シルクのインナーを製造し、多くの人々にシルクの素晴らしさを伝えたいと考えています。

このインナーを通じて、シルクの優れた性質や快適な着心地を広め、日本のシルク産業を再び盛り上げることに貢献したいと願っています。